入園式・入学式につけるコサージュの選び方とは?種類や注意点をご紹介
1. 入園式・入学式の服装と卒園式・卒業式の服装の違いとは?
入園式・入学式と卒園式・卒業式、どちらのセレモニーでも、お召しの服装のカラーについては、マナーで決まっている訳ではありません。
入園式・入学式にダークカラーのスーツをお召しいただいても、問題はございませんのでご安心ください。
入園式・入学式、卒園式・卒業式で同じスーツをお召しの場合は、コサージュで雰囲気を変えていただけると、季節感やその時の気持ちを表すのにふさわしい装いになりますよ。
また、最近のスーツはジャケットが2着ついているセットや、ジャケットにワンピースとスカートがついているスーツなど、着回しを意識した商品もありますので、そちらも合わせてご検討いただくと、選択肢の幅が広がります。
1-1. 入園式・入学式の服装の特徴
4月の桜が咲く頃に開催される入園式・入学式は、ベージュや薄いグレー、淡いパステルカラーなど、明るい色味のスーツをお召しの方が多くいらっしゃいます。
お子様の新しい生活のスタートを祝うため、気持ちが高まるようなカラーをお選びの方が多いようです。
1-2. 卒園式・卒業式の服装の特徴
3月のまだ寒い日もある時期に開催される卒園式・卒業式では、ネイビーや濃いグレー、黒などのシックな色味のスーツをお召しの方が多くいらっしゃいます。
お世話になった先生方や大切なお友だちとの最後別れとなるセレモニーですので、悲しみの気持ちを汲んだダークカラーを選ばれる方が多いようです。
2. 入園式・入学式のコサージュの種類
コサージュには多くのの種類がありますが、大きく分けて生花のコサージュ、プリザーブドフラワーやドライフラワーのコサージュ、アートフラワー(造花)のコサージュの3つに分かれます。
どのコサージュも入園式・入学式にふさわしいコサージュですので、お好みに合わせてお選びください。
2-1. 生花のコサージュ
最も特別感の高いコサージュが生花のコサージュです。
自然のものですから、同じ種類の花でもひとつひとつ形が異なりますので、他の人と同じになることはありません。
一期一会、出会いを大切にするコサージュですが、日持ちがしないのが欠点。
傷みやすいので取り扱いにも注意が必要です。
また、花屋さんに事前に予約をし、当日取りに行く必要があるのもデメリットのひとつです。
2-2. プリザーブドフラワー・ドライフラワーのコサージュ
生花を加工したプリザーブドフラワー、ドライフラワーのコサージュは、生花の特別感はそのままに、長持ちするのが魅力。
特にプリザーブドフラワーは、特別な加工で一見では生花と間違えてしまうほど美しい仕上がりが特徴です。
一方で、加工ができる種類が限られており、生花と同じように繊細なので取り扱いには注意が必要です。
2-3. アートフラワーのコサージュ
いわゆる造花でつくられたコサージュで、一般的に販売されているコサージュのほとんどを占めます。
オーガンジーやシフォンで作ったお花にパールやストーンなどのパーツをあしらったベーシックなものから、シルクフラワーなどの芸術的なもの、リボンやレースをお花に見立てたものまで、さまざまなデザインや色味があるのでお好みのものがきっと見つかるはず。
また、型崩れしにくいので取り扱いも簡単です。
気をつけたい点としては、アートフラワーは素材の良しあしが見た目に直結しますので、安価で売られている簡易的なものは避け、きちんとした作りのコサージュを選ぶようにしましょう。
3. コサージュの購入方法とは?
3-1. 店舗で購入する
コサージュの購入先の多くは、百貨店、量販店、ショッピングセンターなどの中にある、フォーマルウェアを扱うお店です。
百貨店やデパートで扱うコサージュは、高価なものが多いですが、その分仕立てもキレイで品質のいいものを手に入れることができます。
また、結婚式用や大ぶりのものが多いので、ご自身の体型やスーツと合わせて選ばないと大きすぎてアンバランスな印象になる可能性がありますので、ご注意ください。
量販店やショッピングセンターで販売しているものは、百貨店に近い品質のものから簡易的なものまでいろいろとあるので、予算と品質のバランスを見ながら購入することができます。
店舗で購入する場合は、実際に手にとって素材などを確認することができますし、売り場にあるウェアにつけてバランスをみることもできるので、安心して購入することができますが、すでに購入済みのスーツと合わせたい場合は、持ち込み不可なお店も多いため、実際に合わせて選びたい場合は、事前に確認が必要ですのでご注意ください。
3-2. 通販で購入する
通販は、たくさんの種類の中から選べるメリットがある一方、実際に手に取ることができないので、手持ちのウェアに合うかどうか、素材が価格に見合うものかどうかを判断しにくいというデメリットがあります。
また、モニターによって色味がぶれてしまうので、繊細なコーディネートを希望される場合には不向きです。
通販で購入する場合は、デザインと価格、サイズだけで選ぶのではなく、レビュー内容を確認して、信頼できるショップから購入するようにしましょう。
また、最近はご自身で手作りされる方や一般の方が手作りされたコサージュを販売しているサイトもみかけます。
手作りでしたら他の人とかぶらない一点ものが手に入る一方、素材によってはカジュアルな雰囲気になりがちですので、スーツに合うコサージュかどうかを事前によく検討してくださいね。
4. 入園式・入学式のコサージュの選び方
4-1. カラー
入園式・入学式には淡いパステルカラーやオフホワイトなどの明るい色味のコサージュがおすすめです。
ピンク系、イエロー系はダークカラーのスーツにもソフトカラーのスーツにも合わせやすく、春らしい雰囲気のある季節を意識した装いになりますので、入園式・入学式にはぴったりのカラーです。
また、グレー系のスーツにはブルー系やパープル系、ベージュ系のスーツには、オレンジ系やワイン系などもよく合います。
一方、スーツの色味とコサージュの色味を揃えると、統一感がでてまとまったコーディネートになりますので、色味に迷ったら万能のオフホワイトか、スーツの色味に合わせて選ぶと失敗しませんよ。
4-2. デザイン
さまざまあるデザインのうち、王道なのは小ぶりのカメリアタイプのコサージュです。
1輪タイプは清楚な雰囲気に、複数を組み合わせたブーケタイプは華やかな雰囲気になります。
また、コサージュを装いのアクセントにしたい場合は、サテンなどの透け感の少ない素材を選ぶと、存在感があります。
逆にあまり目立たせたくない場合は、オーガンジーなどの透け感のある素材が多く使用されているものを選ぶと、スーツになじむ仕上がりになります。
4-3. パール
また、パールが使われているコサージュは、セレモニーにふさわしい雰囲気になりますし、パールのネックレスと合わせてまとまり感がでますので、入園式・入学式のコサージュにはぴったりです。
すべてがパールで作られたものから、パーツとして一部に使われているものまで、さまざまありますので、春のセレモニー用のコサージュとしてお探しの場合は、パールが使われるものからお選びいただくのがおすすめです。
5. 入園式・入学式につけるコサージュの注意点
入園式・入学式には、コサージュをつけて華やかに装うのがおすすめですが、どんなコサージュでもいいわけではありません。
お召しになる服装は、普段のカジュアルウェアとは異なるフォーマルアップな装いが基本。
合わせるコサージュも普段使いのデザインとは違ったきちんと感を意識したデザインを選びましょう。
素材の注意点としては、フェルト素材のコサージュは、カジュアル度が強くスーツには合わないので避けた方が安心です。
また、昼間の式典なので、輝きの強いメタリックなラメ生地を使用したものも避けた方が無難です。
ただ、縁取りやお花の一部に使用されるような華やかさを添えるラメはOK。
フォーマルな式典ですので、スーツから浮いてしまうようなチープな素材やカジュアルなものは避け、きちんと感を意識したコサージュを選びましょう。
また、お葬式を連想させるような真っ黒などのダークカラーはなるべく避けましょう。
一方、真っ赤やショッキングピンクなど原色に近い派手な色も悪目立ちしてしまうので避けた方が安心です。
ただ、一部にアクセントカラーとして使われている場合は問題ありませんので、全体のバランスを見て確認してください。
6. コサージュのつけ方のポイント
6-1. コサージュをつける位置
よくみかける残念コーディネートが、コサージュを付ける位置が下すぎる人。
ネームバッジをつける位置に付けている方が多くいらっしゃいますが、せっかくの素敵なコサージュも、それでは魅力が半減してしまいます。
正しい位置は、フェイスラインと鎖骨が交わるラインのやや外側、鎖骨下のくぼんでいるポイントです。
正しい位置につけると、コサージュが安定してお花が正面を向いてくれますし、お顔周りを華やかにしてくれます。
一方、残念な位置につけるとコサージュが安定せずそっぽを向いてしまいます。
また、茎を上にして生地をすくい上げるようにしてつけると、ご自身でもつけやすいのでお試しください。
6-2. コサージュが取れないようにするためのポイント
生地が傷むのが心配で、生地を少ししかすくわない方がいらっしゃるようですが、それは間違い!
少しだけ生地をすくう方が、コサージュが安定しないので動くたびに左右に揺れてしまい、逆に負荷がかかって生地を傷めることになってしまいます。
生地をすくう時は、ピンいっぱいに生地をすくうようにしましょう。
また、生地が繊細で心許ない場合は、裏に当て布をすると安心です。
透け感のある生地の場合は共布を、透け感がない場合はフェルトなどのしっかりした素材を当てると、ぐらつきが押さえられますし、生地も傷めにくくなります。
7. 入園式・入学式におすすめのコサージュ5選
当店で取り扱っているコサージュの中から、入園式・入学式に特におすすめの商品をピックアップしました。
ぜひご覧ください。
- グラデーションの幸せコサージュ
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少しずつ色みが異なる小ぶりのバラを組み合わせたグラデーションコサージュ。
多幸感ある、オフホワイト、ピンク、ネイビーの3色展開。
バラの周りをオーガンジーで包み込み、散りばめられたパールがお祝い感を演出。
光沢をやや抑えた、落ち着きと穏やかさのあるコサージュです。
- ふっくら花びらのブーケコサージュ
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ふっくらとした立体的なリーフが女性らしいブーケコサージュ。
パールのトリミングでメリハリを効かせました。
ワンカラーのサテン素材は、透け感のない素材なので装いのアクセントにぴったりです。
こちらも、スーツの色味を選ばないので、迷った時にはおすすめのコサージュです。
- 清楚なパールトリミングコサージュ
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控えめな印象のホワイト系カメリアコサージュ。
花びら1枚1枚をベビーパールで縁取り、上品で存在感ある仕上がりに。
セレモニーに最適なパールアクセサリーは、スーツのお色味を選ばない、万能アイテム。
パールネックレスとのコーディネートがおすすめです。
- ふんわりシルエットのデザインコサージュ
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ふんわり巻きバラとパールビーズのお花をあしらったデザインコサージュ。
やさしい雰囲気がありながらも、ブローチ風のパールをアクセントにすることで、きちんとしたかしこまった印象もプラスしました。
パールネックレスと合わせたワントーンコーディネートがおすすめです。
8. まとめ
ここまで、入園式・入学式におすすめのコサージュをご紹介してまいりました。
春の訪れを感じる4月の式典には、やわらかい日射しのようなパステル系のコサージュがおすすめです。
お子様の新しい生活のはじまりを祝う大切なセレモニーに、胸元にあしらったコサージュで、華を添えてはいかがでしょうか。