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1. 香典とは?

通夜、葬儀・告別式に参列するさいに用意する香典ですが、理由はわからないけど何となくそういうものだから、と用意していませんか?
香典とは何なのか、その意味と由来についてまとめました。

香典とは、線香や抹香、お花の代わりにお悔やみの気持ちをこめてご霊前に供える金銭のことを指します。
寝ずの番をしていたころは多量のお香やろうそくが必要だったため、近隣の人たちがそれぞれ持ち寄っていました。

江戸時代にお線香が作られるようになるとお香の代用品として使われるようになり、お香は不要となったのです。
その習わしが金銭を供えるスタイルへと姿を変えたのです。

また香典は香奠とも書きますがこの奠という字には、お供え物という意味があります。
故人の縁者が遺族に対し食料で援助するという意味がありました。
その他に、穢れは周囲に感染するものと考えられていたことから、これを周囲に広めないよう地域の人たちが食料を用意したことが香典の由来ともいわれています。

2. 【年齢・関係別】香典の金額相場

香典をお包みする額は故人との関係性や年齢などにより異なりますが、多すぎても少なすぎても失礼になるので注意が必要です。
年代別に家族、親戚、友人・知人、職場や会社関係などの相場をチェックしておきましょう。

2-1. 20代

・祖父母(配偶者の祖父母):1〜2万円。
しかし親に扶養されている立場であれば、香典を用意しなくても問題ありません。

・父母(配偶者の父母):3〜10万円。
自分が喪主もしくは葬儀費用を負担するのであれば、香典を用意する必要はありません。

・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):3〜5万円。
兄弟姉妹がいるのであれば金額の差があまり出ないよう相談したほうがよいでしょう。

・叔父、叔母:1〜3万円。
これまでのお付き合いの程度を考慮してもよいでしょう。

・会社の社長、上司、同僚、部下、取引関係:5千円〜1万円。
複数人で連名にするときは金額が割り切れる偶数にならないよう気をつけましょう。

・友人、知人もしくはその親:3千円〜1万円。
無理をせず友人と連名で渡すのも選択肢のひとつです。

・ご近所:3〜5千円。

2-2. 30代

・祖父母(配偶者の祖父母):1〜3万円。
親と一緒に用意する場合や、孫一同として供花(きょうか)や果物を手配することもあるので、その際は親や孫同士で相談して決めます。

・父母(配偶者の父母):5〜10万円。

・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):3〜5万円。

・叔父、叔母:2〜3万円。

・会社の社長、上司、同僚、部下、取引関係:5千〜1万円。
たとえお世話になった方が亡くなったとしても、上司より高額な設定、周りと金額の差が開きすぎなど気を付けなければなりません。
事前に職場の方と相談することをお勧めします。

・友人、知人もしくはその親:3千〜1万円。

・ご近所:3〜5千円。

2-3. 40代

・祖父母(配偶者の祖父母): 2〜3万円。
・父母(配偶者の父母): 5〜10万円。
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹): 3〜5万円。
・叔父、叔母:1〜3万円。
・会社の社長、上司、同僚、部下、取引関係: 5千円〜1万円。
・友人、知人もしくはその親:5千〜1万円。
・ご近所:3〜5千円。
町内会で決まっている場合もありますので確認が必要です。

2-4. 50代〜

・祖父母(配偶者の祖父母): 3〜5万円。
・父母(配偶者の父母): 5〜10万円。
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹): 5〜10万円。
・叔父、叔母:2〜3万円。
・会社の社長、上司、同僚、部下、取引関係: 5千円〜1万円。
・友人、知人もしくはその親:5千円〜1万円。
・ご近所:3千円〜1万円。
自分の家族の葬儀で受け取る立場になった場合、頂いた金額を目安にされることが多いようです。
相手の負担にならない金額をお包みしましょう。

3. 【法要別】香典の金額相場

お葬式の後は七日ごとに四十九日まで法要が行われますが、最近では初七日法要を葬儀と同じ日に行うことが多いようです。
法要参列時には香典が必要になるので回忌別、関係別の目安を知っておくと慌てずに済みます。
年齢によっても金額は変動しますが以下を参考になさってください。

3-1. 初七日

初七日とは、故人が亡くなってから七日目に行う法要のことです。
本来、葬儀とは別日に行うものですが、近年は葬儀の後に繰り上げ法要として続けて行うことが多くなりました。

本来は別日に行うものなので香典も二つ用意します。
金額は香典に対し半額が目安とされていますが、四十九日法要より初七日を低めに設定します。

また用意するさいに注意したいことがあります。
2の倍数の額は割り切れることから遺族との縁が切れると連想されるので避けたほうがよいでしょう。

また同じ理由からお札の枚数も奇数になるように用意します。

・祖父母(配偶者の祖父母):5千〜3万円
・父母(配偶者の父母):1〜10万円
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):1〜5万円
・叔父、叔母:5千〜3万円
・甥、姪:5千円〜3万円
・その他の親戚:3千〜1万円
・友人、恩師、仕事関係者など:3千〜1万円

3-2. 四十九日

故人がなくなってから四十九日目までは七日ごとに法要を行います。
「中陰(ちゅういん)」と呼ばれるこの期間は、仏教では閻魔様のもとへ旅をしているとされています。
その間、死後七日間ごとに閻魔様の裁きを受け四十九日後に来世の行き先が決まるため、遺族は故人が極楽浄土へ行けるように追善供養をするのです。

・祖父母(配偶者の祖父母): 5千〜3万円
・父母(配偶者の父母):1〜10万円
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):1〜5万円
・叔父、叔母:5千〜3万円
・甥、姪 5千〜3万円
・その他の親戚 3千〜1万円
・友人、恩師、仕事関係者など 3千〜1万円

3-3. 一周忌・三回忌

年忌法要の中で実施される割合の高い法要が、故人の死後1年に行われる一周忌法要と死後、2年目に行う三回忌法要です。
葬儀に比べるとずいぶんと規模が小さくなり、参列する顔ぶれも故人のごく身近な人たちに限られます。

・祖父母(配偶者の祖父母):5千〜1万円
・父母(配偶者の父母):1〜5万円
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):1〜5万円
・叔父、叔母:5千〜1万円
・その他の親戚:3千〜1万円
・友人、恩師、仕事関係者など:3千〜1万円

3-4. 七回忌以降

三回忌以降、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と続きますが、一般的には七回忌から徐々に規模を小さくし三十三回忌を「弔い上げ」として年忌法要を終えます。
各回忌を行う日取りについては命日当日が正式とされていますが、親族の集まりやすい週末に行われることが多くなりました。
そのさい注意したいのは、法要は命日を過ぎないよう前倒しで行うようにしましょう。

・祖父母(配偶者の祖父母):5千〜1万円
・父母(配偶者の父母):1〜5万円
・兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹):1〜5万円
・叔父、叔母:5千〜1万円
・その他の親戚:5千〜1万円
・友人、恩師、仕事関係者など:3千〜1万円

4. 香典袋の選び方と書き方のマナー

4-1. 香典袋の選び方

ここまで香典の相場について説明しましたが、香典袋(不祝儀袋)の選び方はどうでしょうか。
ポイントは故人や喪主の宗教と香典の金額です。しっかり押さえておきましょう。

・5千円以下の場合:蓮や菊の絵または水引がプリントされた袋
・1〜2万円の場合:黒白または双銀、本数7〜10本
・10万円以下の場合:双銀水引、本数10本〜中判の袋
・10万円以上の場合:双銀水引、本数10本〜大判でひだ折のある高級和紙製の袋

※キリスト教では仏教式の香典袋は失礼にあたりますので、十字架や百合の花がプリントされたキリスト教専用または白の熨斗袋を用意しましょう。
どうしても用意できない場合は、真っ白な封筒を利用しても失礼にあたりません。

4-2. 香典袋の書き方

香典袋の表書きは「薄墨の毛筆」で書くのがマナーです。
なぜ薄墨かといいますと、涙で文字がにじんでしまったという意味があるからです。

香典袋の表書きには宗教・宗派により書き方が異なりますので注意が必要です。
仏教徒は「御香典」、「御霊前」と書くことが一般的ですが、浄土真宗ではご霊前は失礼にあたりあたりますので「御仏前(御佛前)」と書きます。

神式は「御玉串料」または「御榊料」
御霊前も使用しますが読み方は「みたまえ」となります。

キリスト教のカトリックなら「お花料」、「御花料」、「御ミサ料」。
プロテスタントなら「お花料」、「御花料」、「献花料」、「弔慰料」となります。

宗派がわからない場合は「お花料」、「御花料」であればどちらでも使えるので問題ありません。
中袋の記入には黒のペンでも問題ありませんので、見やすく書くことを心がけましょう。

表面には金額を旧字体と漢数字で記入し、裏面には郵便番号、住所、氏名をフルネームで記入します。
これは香典返しを送るさいに必要になるので、マンション名や番地も省略せずに書きましょう。
中袋表記入例)1万円の場合は「金壱万圓也」

5. 香典の包み方と渡し方のマナー

5-1. 香典の包み方

香典袋には印刷してある封筒タイプと金封タイプ(中袋有り・無し)がありますがいずれもお札の入れ方は同じなので中袋へいれる前提で説明します。

お香典には新札は用いません。
亡くなるのを見越して事前に用意していたと、悪い印象を与えてしまうかもしれないからです。

ですが使い古したボロボロでも失礼になりますので適度に使用感のあるお札を用意します。
新札しか手元にない場合は折り目をつけて使用しましょう。

お札の入れ方で気付けたいのは向きと上下です。
お札には表裏があり肖像画が印刷されている面が表、無いほうが裏になります。
上下の区別はお札を縦長に置き、肖像画が下になる方が下と見分けます。

これをふまえて全てのお札の向きを裏面、下向きに揃えて入れるのがマナーと言われています。
しかし地域差もあるので、地域の習わしなどに詳しい方にお聞きするのもよいでしょう。

5-2. 香典の渡し方

香典をお渡しするタイミングですが、お通夜、葬儀・告別式の両方に参列する場合はどちらかでお渡しします。
お通夜と葬儀2回お渡しすることは不幸を重ねる、という意味に通じるので失礼に当たります。

最近は受付を設けてあることが多いのでそちらで記帳を済ませ、袱紗から取り出した香典は表書きが読みやすいように相手へ向けてお渡しします。
このとき「この度はご愁傷様でした」「突然のことでお悔やみ申し上げます」などお悔やみの言葉を一言添えましょう。

語尾が聞き取れないような小さな声でもマナー違反にはなりません。
ただし、浄土真宗では「ご冥福」という言葉は使用できませんので注意が必要です。

受付が無い場合は拝礼の順番が回ってきたときに御霊前へ、表書きが手前になるようにお供えします。
どうしても都合がつかない、葬式後に訃報を知ったときなどは後日お伺いして手渡し、もしくは現金書留で送っても問題ありません。

6. 香典を郵送する場合のマナー

お通夜や葬儀に参列できないときの香典の送り方にも気を付けなければいけない点があります。
しっかりポイントを押さえておきましょう。

現金を郵送するには現金書留の封筒以外は使用できないと法律で定められています。
必ず現金書留の封筒を使用しましょう。

また現金を直接入れる、香典袋以外の白い封筒を使用することは失礼に当たりますので必ず香典袋に入れて送るのがマナーです。

送り方は封筒の閉じ口に3カ所の割り印もしくは署名をし、郵便局の窓口で手続きをしなければなりませんので気を付けましょう。

郵送のさい香典と一緒に、お悔やみの言葉などご遺族の悲しみに寄り添う内容のお手紙を同封するとよいでしょう。
送るタイミングは遅くても葬儀終了後1週間から1カ月以内に、喪主当てに届くようにします。

7. 香典辞退された場合の対応

近年では香典を辞退することが多くなってきています。
そのようなときの対応をご説明します。

まずは供物・供花を送ることで弔意を示す方法です。
香典は辞退と記されていても供物は大丈夫なこともあります。

この場合、いつどのへ送るのか確認は必要ですが、供物ならろうそく、線香、日持ちするお菓子を。供花であれば菊、百合、胡蝶蘭などがよいでしょう。
もう一つは弔問に伺う方法です。

香典の辞退や参列できなかった時などは遺族に事前に連絡し、遅くても葬儀後1カ月までには弔問に伺います。

この時に相手の負担にならないような額の供物や供花を持参します。
お返しは不要とお伝えすれば遺族の手を煩わせることもありません。

8. まとめ

お世話になった方であれば、何かしらの形で弔意を示したいと思うことは当然です。
しかし、何より大切なのは故人を弔う気持ちと遺族のご負担にならない気遣いではないでしょうか。