お葬式用のバッグの選び方とは?必要な持ち物やおすすめを5選ご紹介
1. お葬式に相応しいのバッグの選び方
納得の喪服を手にしたら、次に用意したいのが喪の席にふさわしいバッグ。
厳粛な儀式で使用するものですので、ルールやマナーに適った安心のバッグを選びましょう。
1-1. 色・素材
葬儀用のバッグは、黒の布製が基本。
ウェアと同じフォーマル用の濃染加工を施された、しっかりと黒い生地を使用したバッグを選びましょう。
バッグ単体でみるときちんと黒くても、お洋服と合わせると意外と白っぽいものもありますので、フォーマルウェアを扱うお店や、信頼できるお店で購入されることをおすすめいたします。
また、刺繍やレース、織柄などを不安に思われるかたも多くいらっしゃいますが、きちんと濃染加工されたものであれば、問題ありません。
安心してお好みのデザインをお選びください。
なお、金具に関しては注意が必要です。
シルバーやゴールドなどの金具は避けた方が無難です。
ブラック加工を施された金具は問題ありませんので、金具を付いたバッグをお選びの場合は、黒く見える加工が施されているものを選びましょう。
また、最近は革の素材のフォーマルバッグもよく見かけますが、日本では殺生を連想させるとして避けられてきた素材でもあります。
革のバッグを持ちたい場合は、クロコダイルやパイソンなどの華やかな模様のあるものは避け、金具などのないシンプルなデザインを選びましょう。
また、革のバッグについてはお住まいの地域や宗派の慣習によって考え方に差があります。
お通夜や告別式に持って問題ないとされる地域から、布のバッグでないとならないとされる地域までさまざまですので、ご心配な場合はご親族などに確認されることをおすすめいたします。
1-2. デザイン
デザインは、貼り合わせの技法を用いた箱型バッグを選ぶと安心です。
貼り合わせ技法とは、芯地と生地を貼り合わせて組み立てていく伝統技法。
職人がひとつひとつ丁寧に仕上げた、ピンと生地が張られた黒のバッグは、心まで引き締めてくれるようです。
トートバッグや芯の入っていないソフトタイプのバッグは、貼り合わせのバッグと比較するとややカジュアルな印象になります。
親族のお立場や、規模の大きなきちんとした葬儀・告別式でしたら貼り合わせのバッグがおすすめですが、家族葬に近い規模の小さな式の場合は、トートバッグやソフトバッグでも問題ありません。
お立場や規模に合わせてお選びいただくのがおすすめです。
1-3. サイズ
フォーマルバッグは、小さい方がより格式が高くなると言われています。
貼り合わせ技法の箱型バッグでしたらあまり気にする必要はありませんので、荷物の量はもちろんですが、身長に合わせてバランスをみていただくのがよろしいかと思います。
トートタイプのバッグは、サイズの大小がフォーマル度に関係してきます。
コンパクトなハンドバッグほどのサイズでしたら、バッグ代わりにお持ちいただいてもかまいません。
横幅が30cm以上ある大きめサイズはややカジュアルな印象になりますので、家族葬やお手伝いなどにお持ちいただくのがおすすめです。
また、荷物が入るかどうか心配な場合は、バッグと合わせてサブバッグをご用意されることもおすすめです。
トートバッグひとつにまとめるよりも、箱型のバッグ+手提げバッグの方が見た目もすっきりし、フォーマル度が上がります。
1-4. お立場
お立場によっても、おすすめのバッグがございます。
喪主やご親族のお立場でしたら、装飾の少ないシンプルな小ぶりの貼り合わせバッグがおすすめです。
一般の葬儀・告別式への参列の場合も、貼り合わせバッグがおすすめですが、トートバッグやソフトバッグをお持ちいただいてもかまいません。
家族葬などの規模の小さな式の場合は、貼り合わせのバッグ、トートバッグ、ソフトバッグともにお持ちいただいても大丈夫です。
ご親族かどうか、式の規模によって、お持ちのバッグのフォーマル度を考えていただければ、より式にふさわしい装いになるかと存じます。
2. お葬式の男性用バッグはある?
男性は、葬儀・告別式など弔事の席ではかばんを持たないのが一般的です。
荷物はスーツのポケットなどにしまい、手ぶらで参列します。
その際、荷物でポケットがふくらむようではNG。
不格好にならないよう、荷物は最低限に減らしましょう。
また、かばんを持ってはいけない、ということではありませんので、ポケットに荷物が入りきらない場合や、荷物が多すぎてスマートに見えない場合は、かばんを用意してください。
基本的には、セカンドバッグなどのコンパクトなバッグがおすすめ。
片手で扱える程度の邪魔にならないサイズのバッグを選びましょう。
また、光沢や装飾のない、シンプルな黒色のバッグは場にふさわしい装いとなります。
3. お葬式の際に必要な持ち物【一般の弔問客編】
3-1. バッグに必ず入れておくべきもの
弔問の際に必要なものとして、香典、袱紗、数珠の3点が挙げられます。
香典は、そのままバッグに入れず、袱紗にいれておくのがマナーですので、必ず用意するようにしましょう。
また、バッグのサイズを選ぶ際にはこの中で一番大きな袱紗が入るかどうかを基準にすると安心です。
3-2. 必要に応じてバッグに入れておくもの
そのほかに持っておくと安心なものは、財布、携帯電話、ハンカチなどがあります。
こちらも先ほどの必需品と同じようにバッグに入れて持ち運ぶのが一般的です。
いざというときに必要なものばかりですので、これらのものが収まるサイズのバッグ用意しておくといいですね。
同じく、持っておくといいけれどフォーマルバッグには入らないような傘、ストール、手袋などの防寒具、扇子、予備のストッキング、メイクポーチなどは、サブバッグを用意してそちらに入れて持ち運ぶ方がスマートです。
4. お葬式の際に必要な持ち物【親族の弔事編】
4-1. バッグに必ず入れておくべきもの
香典、袱紗、数珠の3点は一般の参列者と同じく弔問時の必需品です。
バッグの大きさも同じように袱紗がきちんと入るかどうかで選ぶと安心です。
4-2. 必要に応じてバッグに入れておくもの
持っておくと安心なものも同じく財布、携帯電話、ハンカチなどです。
なお、携帯電話を時計代わりにするのは避けましょう。
時間を確認したい場合は、シンプルな腕時計を用意することをおすすめします。
また、傘、ストール、手袋などの防寒具、扇子、予備のストッキング、メイクポーチなどは、サブバッグを用意してそちらに入れて持ち運びましょう。
親族の場合は、滞在時間も長くなり、用意しておくといものも増えてきます。
お手伝いする場面もでてきますので、黒のエプロン、動きやすい着替え(黒色)などを持っておくと、いざというときに安心です。
5. お葬式用バッグのお手入れ方法とは
5-1. 乾拭き
頻繁に使用するものではありませんので、使い終わって収納する前にはお手入れをしましょう。
きちんとお手入れしておくと、長く安心してお使いいただけます。
まずは、やわらかい布でやさしく乾拭きするのが基本です。
使用時についたよごれやほこりがついたままにしていると、シミや色あせなどの原因となります。
摩擦が起きると生地が傷みますので、やさしくなでるように拭くことを意識してください。
また、雨に濡れた場合は、こすらずに押さえるようにして水気を取り、陰干ししてからしまいましょう。
濡れたまま保管してしまうと、劣化の原因となりますのでご注意ください。
5-2. 保管場所
しまう際には、持ち手やマチを整えてしまいましょう。
特にマチは変形しやすいので、ゆがんでいないか確認して、きちんと整えてください。
箱がついていたら、箱にいれてしまうと変形のおそれがなく安心です。
箱がない場合は、圧力がかからないようにしてしまいましょう。
保管する場所は、風通しがよく直射日光の当たらない暗所に保管してください。
日光にあたり続けると日焼けし、生地が変色してしまう可能性があります。
また、湿気がこもりやすい場所では劣化が進んだりカビが生えたりすることがありますので、ご注意ください。
なお、布製品なので防虫剤をいれて保管される方もいらっしゃいますが、変質の恐れがあるので避けましょう。
6. お葬式におすすめの喪服に合うバッグ5選
- シンプルデザインのブラックフォーマルバッグ
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ベーシックな王道デザインのバッグは、どのバッグがいいかお迷いの方に自信をもっておすすめできるアイテム。
ファーストフォーマルから買い直しの方まで、年代幅広くお持ちいただけます。
やわらかくカーブしたデザインが、女性らしいやわらかい雰囲気のバッグです。
また、撥水加工が施してあるので、雨の日にも安心です。
- こだわりのインナーマグネットバッグ
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繊細な織地を使用した、高級感のあるバッグ。
ご親族のお立場やなど、より格式の高い装いにおすすめです。
留め具にはインナーマグネットという技術を採用しており、磁石の凹凸がないので、かみ合わせを気にする必要なく開閉ができるのに加えて、開閉音が小さくなるので、厳かな式におすすめの仕様です。
外側には雨の日に安心の撥水加工、内側には抗菌加工を施している、見た目だけではなく機能性にもこだわったバッグです。
- 高級帯地、博多織の大きめブラックバッグ
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凛とした存在感のある博多織を使用した、モダンな雰囲気のブラックバッグ。
持ち手にも落ち着いた上品さのあるアイレット仕様を採用しました。
高級帯地として知られる博多織は鎌倉時代からの歴史があり、 経糸の数が圧倒的に多く密度が高いため立体感のある美しい風合いが特徴の織物で、経験を重ねてきたミセスにぜひおすすめしたい、大人のフォーマルバッグです。
マチのしっかりある大きめサイズなので、収納力も十分。
雨の日に安心の撥水加工も施しました。
- WEB限定 慶弔両用のフォーマルバッグ
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お葬式にも安心してお持ちいただけるきちんとした印象の箱型バッグでありながら、慶弔どちらのシーンでもお使いいただけるネットショップ限定のフォーマルバッグ。
少しコンパクトサイズに仕上げ、肩掛けできるショルダーストラップを付けました。
両手があくので動きやすく、ブラックニッケルの金具がアクセントになった、アクティブな方におすすめのデザイン。
7. まとめ
ここまで、お葬式におすすめのバッグをご紹介してまいりました。
漆黒の生地を使用した、貼りのバッグを選べばまず間違いありません。
その中で、シンプルな切替デザイン、リボンデザイン、刺繍などご自身のお好みに合わせてお選びいただければと思います。