「きちんとしたジャケットやコートも大好きなのですが、やはり私はケープにとても惹かれてしまいます。
年齢とともに、“きちんと”したものがきつく感じたり、肩が凝ってしまうことも…。
その点、さらっと羽織れるケープはどんなものともバランス良く、活躍の場がたくさんあると思います。
こちらのケープは丈とトロッとした落ち感が美しく、どんなアイテムとも美しく合わせていただけると思います」と江里子さん。

栗原さんも同じ考えで、いろいろなデザインをお持ちだそう。

そこで今回、「エレガントブラック」のアイテムとして誕生したのが、ケープ。
上質な黒色、落ち感のある生地、ワンピースやパンツスーツにも合い、手持ちの服とも合わせやすいように決めた着丈にもこだわりました。

「悲しみの席では、敬う気持ちを大切に、失礼にならない装いが適切です。ケープはその点でも和装のような雰囲気があってふさわしいと思います」と栗原さん。

ブラックフォーマルとして最近人気のパンツスタイル。「エレガントブラック」では、栗原さんの提案でトップスとワイドパンツでロングドレスのようなシルエットのセットアップに仕立てました。

ブラウスはあえてシンプルデザインに。ワイドパンツの存在感をより引き立たせつつ、全体のきちんと感をキープしています。

「ポイントはクチュール感です。トップスは、少しハリ感のある生地で立体的なシルエットにしました。体の線が目立たずにすっきり見えます。
袖は袖口に向けてゆったりと広がり、袖丈を七分にすることで、軽やかなおしゃれ感を出しています。
寒い時期の悲しみの席ではロンググローブをつけてもいいと思います。」（栗原さん）

始めはフルレングスだった袖丈が「もう少し短くしたほうが、軽やかになって普段にも着たくなりますよね！」という江里子さんのアドバイスもあって七分丈に決定しました。

「パンツはフルレングスのスカートにも見えるワイドパンツに。股上を深くしてあるので、かがんでも大丈夫。両サイドにポケットがあるのも便利、ウエストの後ろ部分はゴムになっていますし、着心地もいいんです」と栗原さん。

サテンや革のブラックジャケットと組み合わせれば、マニッシュな装いに。

寒い時期には別売りのオリジナルケープ（3609171）をジャケットやコート代わりに羽織って。
ゆったりと美しい組み合わせは「エレガントブラック」ならではの装いに。

「ワンピースも少しハリのある生地で、立体感があり、シンプルながら特別感のあるものを、と提案しました」と栗原さん。

あえてウエストはしぼらず、センターラインですっきりと美しいフォルムに。

大人可愛さをプラスしたくて、取り入れた胸元のリボンはブローチになっていて取り外しが可能。
「ふっくらリボンでなく、きちんと感のあるリボンにしました。着ける場所は自由に選んでいただければと思います。アンダーバストの位置や襟元などお好きな場所に。もちろんはずしてシンプルなワンピースとしても着用できます」（栗原さん）

「もう１つのこだわりは、袖口です。袖丈はフルレングスですが、スリットを入れてパイピングしたので優雅な印象に。さらにくるみボタンを6個つけて、ほかにはないクチュール感を表現しました。手首にポイントをおくことで、指先まできれいに見えます」（栗原さん）

別売りのケープ（3609171）を羽織るとアンサンブルに。

栗原さんからのスタイリングアドバイスをもとに、ワンピースの裾がケープから出にくいよう着丈を若干短く設定しました。